音楽

グルーヴ感のあるベースを弾くには?練習法とおすすめベーシスト5選

グルーヴ。

この曖昧なよく分からない言葉のために四苦八苦するベーシストも多いと思います。

 

「お前はグルーヴが足りない。」

「なんかノリが気持ちよくないんだよね〜。」

自分の実力が足りないことはわかっていてもそんなぼんやりとした指摘をされちゃうとじゃぁどうすりゃいいねんと途方に暮れてしまいますよね。

 

そんなあなたに元ベーシストしおや(Shioyan_jp)がおすすめのベーシストと練習法を紹介します。

おすすめするベーシストは間違いない人たちなのでぜひ聴いてみてくださいね。

グルーヴ感ってどうやって身につけるの?

「グルーヴ感がある」というのは、正確なリズム感を持った上でリズムで遊ぶ能力があるということだと思います。

ジャストで合わせてみたり、わざと後ろめにずらしてみたり。

音楽の方向性、メンバーの演奏に合わせて気持ちいいポイントを見つけて、お客さんが踊りたくなるようなうねりを生み出します。

まずはメトロノームで練習するけど…。

正確なリズム感を身につけるために、練習するときはメトロノームを使いますよね。

メトロノームを使った練習はすごく大事でやり方次第で楽しく弾くこともできるんですが、やはり機械的になりがちでつまらない時もあると思います。

ぼくはベースを始めた最初の3年間ぐらいずっとメトロノームだけで練習していて、指が多少動くようになっても演奏はつまらないままでした。

(上達のコツは、音楽を楽しむことですブラジルの子供達が純粋にサッカーを楽しむように。。)

 

上手い人で移動中も常にメトロノームを聞いていてる人がいましたが、そんな変態的な行為に及ばなくても移動中は普通に音楽を聴いていいんじゃないかな…。

グルーヴを知るには、耳コピするのが一番

耳コピをすると音感を鍛えられたりフレージングの勉強になったりというだけでなく、一流の人がどういうリズムでどう強弱をつけているかというニュアンスを知ることができます。

 

コピーして一緒に弾いてみると「そういうことだったのか。。」と感覚的に理解できると思います

ぼくも耳コピは苦手なんですが、最初はついていけなくても何回も何回も根気よくやってみてください。

少しずつ追えるようになると、楽しくなりますよ。

おすすめのグルーヴベーシスト5選 ファンク寄りで

 

本題に入って、おすすめのベーシストを紹介します。

素晴らしいグルーヴを持つ一流ベーシストは数え切れませんが、今回は個人的に大好きなファンク系のベーシストから。

耳コピしろと言われてもどうすれば?という人はこちらのベーシストを聞いてみてください。

グルーヴが気持ちいいのもありますが、ファンク系はシンプルなフレーズの繰り返しが多いので、コピーして練習もしやすいです。

ニューオリンズ・ファンクのグルーヴ王ジョージ・ポーターJr

ニューオリンズ・ファンクの覇者Metersのジョージ・ポーターJr

このタメ。絶妙なグルーヴ感。いつまでだって踊れますね。

気持ちが良すぎます

 

コピーして一緒に弾いたら楽しいランキングで個人的第1位なので、まず最初に紹介しました。

どうやったらこんなベースが弾けるんですかね。

一生弾き続けても勉強になりそうです。

ジェームズ・ブラウンバンドからブーツィ・コリンズ

 

グルーヴを語るならこのアルバムは外せないですよね。

ファンクの帝王ジェームズ・ブラウンのバックはブーツィ・コリンズ

 

ブーツィと言ったらPファンク以降の飛び道具的ファンキーサウンドのイメージもありますが、この名盤ではストレートなサウンドでひたすらグルーヴ。

師匠JBの「The Oneの教え」(「とにかく一拍目に魂を込めろ!!」)を忠実に追求しています。

 

個人的にブーツィで一番好きなのはライヴ盤『Love Power Peace James』(1971年)です。

こちらはドライヴ感が物凄いです。

現代ファンクの雄ピート・シャンド

イギリスのファンク・バンドThe New Mastersoundsのピート・シャンドです。

あまりレジェンドベーシストばかり紹介するのも面白くないので現代ベーシストから入れてみました。

The Metersの影響も受けているバンドで、サウンドはとにかくタイト

初めて聞いた時かっこよすぎて吐いた動画を貼っておきます。

伝説のアフロ・ビートを支えたベーシストNweke Atifoh

アフリカのアフロ・ビートレジェンド、フェラ・クティのバックでドラム トニー・アレンと共にリズムを支えたNweke Atifoh

情報が全然なくて日本語読みもわからないのですが、ネークさんで合ってますか。

 

ずっしりしたサウンドでゴリゴリのアフロ・ビートを支えています。

フレーズもシンプルで練習しやすいし、楽しいですよ。

ベーシストの完成型ジャコ・パストリアス

ファンクでも練習しやすくもないのですが、やっぱり好きなのでジャコ・パストリアスにしてしまいました。

テクニック、メロディ、フレージングのみならずグルーヴに関しても超一流。

いつ聴いても衝撃と感動を与えてくれる永遠の名盤です。

ぼくはジャコのコピーなんてできそうにありませんが聴くだけでも幸せになれます。

グルーヴベーシストへの道は果てしなくも楽しい

以上、グルーヴ感のあるベースを弾きたい人におすすめのベーシスト5選でした。

おい、あのベーシストがなんで入ってないんやというツッコミが入りそうですが、良いベーシストが多すぎてキリがないので完全に個人的な好みと練習のしやすさで選びました。

 

グルーヴというぼんやりとした概念ですが、あなたが気持ちいいと思えるリズムを追求するうちに、自然とグルーヴも出てくると思います。

練習で慣れてきたらいろいろな人と一緒に演奏してみましょう!

一人で練習するだけでは気付けなかった楽しさや発見があるはず。

 

悩んでいてもしょうがないのでとにかく弾きまくって、あとは踊りましょう。

楽しみながら続けていけば、いいベースが弾けるようになるはずです!