こんにちは、しおや(Shioyan_jp)です!
最近、オーディオブックで本を読み始めました。
(オーディオブックとは、本を音声で「聴いて読める」サービスです。)
日本最大級!オーディオブックなら – audiobook.jp
読んだのは以前から気になっていた小説、ミヒャエル・エンデの『モモ』!
小説自体も魅力的な作品でしたが、オーディオブックで読むことで、不思議な感動が味わえました。
小説のモモ(ミヒャエル・エンデ)をオーディオブックで読んでいるんだけど、新しい感覚の面白さがある…。
良質のアニメを耳で読んでいるような…なんだろう、この面白さは。。
これを聴きながら汽車に乗ってぼーっと旅行したい— しおや (@Shioyan_jp) 2018年4月29日
この記事では、オーディオブック版『モモ』の魅力についてお伝えします。
オーディオブックで読む小説を探しているという方、『モモ』は本で読んだことはあるけど別の楽しみ方をしてみたいという方は参考にしてみてくださいね。
目次
ミヒャエル・エンデ『モモ』の小説としての魅力
まず、『モモ』ってどんな作品なんでしょうか?
簡単なあらすじ
町はずれの円形劇場跡に迷い込んだ、もじゃもじゃ頭の不思議な少女、モモ。
町のみんなと一緒に楽しく暮らし始めます。
モモは不思議な力を持っていて、モモが話を聞いてあげると町の人たちは幸せな気持ちになり、子供達は想像力が豊かに広がりました。
そんな町に、ある時から「時間どろぼう」の暗い影が忍び寄ります。
人々は忙しくなり、心の余裕を失っていきます。
時間どろぼうに立ち向かっていく不思議な女の子の物語。
「ファンタジー x 哲学」で子供から大人まで夢中に
モモはファンタジー要素も含んだ児童文学です。
小説全体に流れるやさしいトーンが心をあたためてくれますが、時間どろぼうに立ち向かっていくストーリーにはハラハラさせられる部分もあります。
想像力を掻き立ててくれる作品なので、モモやベッポじいさん、ジジの姿や表情を想像しながら読んでしまうのも楽しいですね。
それに加え、ミヒャエル・エンデは哲学的な問いも投げかけています。
『モモ』のテーマは「時間」。
子供から大人まで、それぞれ違った切り口で楽しめると思います。
ぼくは大人になって初めて読んだのですが、子供の時に読んだことのある人が羨ましいです。
年齢によって違う感じ方ができる作品なので、子供の頃とは違った感動があるはず。
時間とは何か、本当に大切なものは何か、考えさせてくれる名作です。
資本主義に対する警鐘
「時間とは何か?」という問いかけの裏には資本主義に対する警鐘も含まれています。
社会はどんどん効率的・便利になっているのに、不思議なことに一人一人の時間は増えるどころか、ますます忙しくなるばかり。
心の余裕・自由・想像力を失っている現代人は多いですよね。
この作品が発刊されたのは1973年ですが、作中で警告されている内容はそのまま現代にも通じます。
こんな未来はエンデには予想できていたんでしょうね。

オーディオブック版『モモ』の魅力
小説自体が素晴らしい『モモ』ですが、オーディオブック化されることでまた違った魅力を持つ新しいコンテンツとして成立しています。
佐久間レイさんのナレーション
小説を読むのは佐久間レイさん。
アンパンマンのバタコさんや、魔女の宅急便のジジなどの声優さんです。
完全にモモの世界観に引き込まれるナレーションでした。
これを聴くために買う価値ありです。
登場人物一人一人が生き生きとしていたし、音で観るアニメ映画のように感じられました。
13時間のナレーション、かなりエネルギーを込められたはず…。
音楽はピアニストの佐田詠夢さん。
この二人の力で、オーディオブックの魅力の加わった新しいコンテンツとなっていました。
買う前は「本より高いのかぁ」と思いましたが、聴いてみて納得しました。
クオリティ高いです。
浮かぶ情景、感じるあたたかみ
声と音楽がすごく心地よかったです。
あたたかな情景が目に浮かぶようでした。
列車に揺られて旅をしながら聴きたいな〜なんて思いました。
晴れた日に散歩しながら聴くのも至福の時間でした。
小説版を一度読んだことがある人でもきっと楽しめると思います。
小説自体が何回も読まれるに堪えうる作品ですしね。
オーディオブック版『モモ』には、オーディオブック版にしかない魅力があった
『モモ』自体が素晴らしい作品ですが、オーディオブック版にしかないあたたかみもあって想像の世界を旅するのを助けてもらうことができました。
「本を聴く」という体験自体が新鮮で楽しいですし、気になっている方はぜひトライしてみてくださいね。
オーディオブック版『モモ』
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