優しくなりたい。
中学生の頃、自分の将来像が見えなさすぎて、自分はどういう人間になりたいかさんざん悩んだ結果、出た答えが「優しくなりたい。」でした。しおや(Shioyan_jp)です。
でも優しい社会の実現なんて理想論。
夢物語だろうなと思っていました。
この男の存在を知るまでは。
起業家・家入一真。
「優しさが広がる社会」を本気で実現させようとしています。
目次
家入一真さんに学ぶ、「なめらかなお金がめぐる社会」を作るには
家入一真さんのつくる、弱い人の声をすくいあげるサービス
家入さんの著書「なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ」を読みました。
家入さんの考え方、活動内容や今後のビジョンについての本です。
家入さんは大きな経済圏からはみ出してしまった人たち、大きな経済圏に違和感を感じる人たちのセーフティネットとなるサービスを提供しています。
CAMPFIRE、BASE、BAMP、Polca、リバ邸、ロリポップ!レンタルサーバーなどなど。。
それぞれのサービスは知っていましたが、これらが全部家入さんつながりであることをぼくはつい最近知って衝撃を受けました。(情弱ってコワイね)
これらのサービスに共通しているコンセプトは、弱い立場の人の声をすくいあげること。
銀行から融資を受けるのはハードルが高いけど、応援してくれる人たちから支援を受けることでプロジェクトを実現させるCAMPFIRE。(クラウドファンディング)
クラウドファンディングよりもっと小さな規模で、身近な人同士でお金をカンパしあえるpolca。(フレンドファンディング)
店舗を持つのは大変だけど、誰もが気軽にwebストアを作れるBASE。(ネットショップ作成サービス)
家庭や会社で辛い思いをしている人に居場所を提供するリバ邸。(シェアハウス)
目立たなくて小さいけれど、大切な声を届けるBAMP。(ウェブマガジン)
既存の枠組みの中ではハードルが高くて誰でもできるわけではなかった、融資を受ける・ショップを開く・発信するといった選択肢を身近なものにしてくれます。
善意 x お金 = 持続性
この本でぼくが特に感銘を受けたのはこの部分です。
そしてこのプランの何が素晴らしいのかというと、物件のオーナーがちゃんと利回りを得られていること。一方的なボランティアだと善意だけで持続できるのかわからないけど、ビジネスとして確立されているなら他の不動産オーナーも「俺もやってみよう」と思うかもしれない。
誰もが得をする仕組みを考えることは、社会変革を仕掛けていくときにとても大事なことで、それは僕の今までの活動にも共通して言えることだ。
(家入一真『なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。』)
「所詮この世は金次第」とよく言いますが、今まではこの言葉って、ネガティブな文脈で語られることが多かったと思います。
でも家入さんの頭の中を少し覗いて、気づかされました。
善意しかないボランティアであれば続けるのは大変だが、逆にお金がちゃんと回るのであれば(ビジネスとして成立するのであれば)、その善意にも持続性が生まれる。
善意 vs お金の対立構造でなく、善意 x お金の相乗関係がつくれれば、きっと社会はなめらかになる。
みんながもっと小さく手軽に、新しい一歩を踏み出せる選択肢が増えたら、少しずつかもしれないけれど、社会は絶対にもっとやさしくなる。
善意から始まった何かでも、金次第で、持続性や広がりが生まれるということですね。
そんな新しい選択肢を与えてくれるプラットフォームを家入さんはたくさんつくっています。
「なめらかなお金のめぐる社会」は自分にもつくれるかな??
こうしてプラットフォームをつくっている人がいる。
社会を変えようとしている人もたくさんいる。
じゃあ自分は?自分にできることはなんだろう。
そういうことを考えさせてくれる本でした。
今まではお金が回らなすぎた。
いや、市場があるところではぐるぐる回っていたんだろうけど、資本の小さな個人の間ではあまり回っていなかったはずです。
今後はお金を出すことに対するハードルがどんどん下がって、気軽に助け合える流れになると思います。
例え知らない人同士であっても。
SNSやプラットフォームがつないでくれる、いい社会になってきています。
お金を気軽に出すだけじゃなくて、気軽に「助けて」って言える人になりたい。
自分の価値観をどんどんアップデートしていきたいな〜